岐阜県と長野県の県境に位置する『木曽御嶽山』(3,063m)は『剣ヶ峰』『摩利支天』『継母岳』『継子岳』からなるコニーデ式火山で、1979年の大噴火は記憶に新しい。今も白い水蒸気を吹き出している。古くから『富士山』『白山』と並んで信仰登山が盛んな山でもあります。今でも白装束に身を包み「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)と、自らを練り清めるために山頂の奥社を目指し、信仰登山をする人々や、勢いよく落ちる滝に打たれて修行をする人々が絶えません。山頂からは『日本アルプス』『中央アルプス』『八ヶ岳連峰』『加賀白山』や、遠く『富士山』を一望できる。
幾つかある御嶽山登山コースの中でも王滝口は、初心者向きの整備された登山コースであり、主峰『剣ヶ峰』(3,063m)への最短コースです。雪が解ければ、車で『田の原』(2,180m)まで行けるので、およそ3時間ほどで登れる距離(高低差約900m)です。
王滝温泉『うしげの湯』は『田の原』に行く途中『王滝村』から少し登った道路沿いにあります。食堂併設の日帰り温泉施設で、源泉は低温の鉱泉で、古くは鹿が傷を治したことから『鹿湯』とも呼ばれている。内湯と露天風呂があり、ともに湯船からは『御嶽山』が眺められます。やや紅茶色で、藻(も)のような匂いがかすかにあるが気にならない。飲泉も出来るがまずいらしい。治療のためと思って飲むなら別ですが……。王滝温泉『うしげの湯』から少し上に『清滝』『新滝』があり、信者さんの修行に使われる滝で、かなりの迫力です。階段があり、すぐ下まで行くことができますから見に行くことをお勧めします。
2006年7月上旬取材
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