『秋山郷』は長野県の最北端に位置する栄村の南東、中津川渓谷沿いにあります。信濃の三大秘境のひとつで、 平家の落人の隠れ暮らした里である。苗場山(2,145m)と鳥甲山(2,038m)に挟まれた秘境です。日本でも有数の豪雪地帯でもあり、積雪量(7m85cm)の日本一の記録があるほどです。
『秋山郷』の歴史は、平勝秀が源頼朝に敗れ、その残党が屋敷に逃れ、大秋山村(屋敷集落)をつくったことに始まるとされている。しかし、天明3年の大飢饉(1783年)で滅亡した悲しい土地で、現在の8家族の墓石が残っています。
『屋敷温泉:秀清館』は国道からずっと下りた中津川の横なので、3月16日から9月30日の渓流釣りのシーズンには岩魚釣りのお客で賑わう。当然ながら、山の幸・川の幸・馬刺などの天然素材を生かした食膳は嬉しい。農家の庭先といった雰囲気の開けっぴろげな露天風呂は“平家の隠し湯”“弘法大師の封じ湯”とも言われ、湯に浸りながら四季折々の渓谷美(ついでに対岸に小学校も)を堪能できる。男女別の内湯があり、中くらいの浴槽と一人用の寝湯がある。
2004年11月上旬取材
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