『尻焼温泉』は、群馬県の最北西部、長野・新潟県境に接する位置にある六合村(くにむら)にあります。周辺は上信越高原国立公園に属し、『草津温泉』を代表とする温泉地域で、秘湯と呼ばれる温泉湯治場も豊富にあります。
その昔、平家の落人により発見され、長笹川の川底から湧き出る温泉は尻が焼けるほどに熱かったことからと言われ、親しまれるようになりました。そのような訳で“痔”には効果があるらしい。広いこと・景観が良いこと・野趣豊かであることなどから人気はあるが、湯温は場所により異なること・増水時は入れないこと・休日は混雑すること・着替えをする設備はないので車で着替えてから行くことなどの問題はある。当然、マナーは守って入ろう。
『尻焼温泉』は川沿いに3軒の旅館と、さらに登った場所にペンションがあるので、スローに穏やかな旅を愉しむには適した温泉地です。また往年『若山牧水』が六合村に立ち寄り、多くの詩歌を残したことも有名です。六合村と中之条町の境『暮坂高原』に位置する峠(1,088m)には詩碑と銅像がある。ここは『日本ロマンチック街道』と呼ばれ、四季折々の景観と眺望は素晴らしいものがある。
2004年1月下旬取材
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