『白山スーパー林道』は、1995年12月9日にユネスコの世界文化遺産に登録された岐阜県『白川郷』から、石川県『白山市』に通じる、全長33.3km・幅員6.5mの完全舗装された山岳ドライブウェイです。霊峰『白山』(2,702m)の北側を所要時間、約1時間ほどの快適な有料道路で、ブナの原生林・滝や峡谷の景観・白山の眺望など素晴らしいものがあります。しかし、冬期・夜間・二輪車・歩行者は通行止めになります。また『白山国立公園』内であり、野営も禁止になっています。
『親谷の湯』は『白山スーパー林道』の中程にある大きな『蛇谷園地駐車場』(標高770m)から100mほど急な歩道を下り、さらに渓流沿いの遊歩道を進み『日本の滝滝100選』にも選ばれた『姥ケ滝』を目の前にした景観の素敵なところにあります。川底から湧き出る温泉を湯船に引湯しただけの素朴な“野天風呂”です。昔から、山仕事をする人や飛騨の人達が湯治に来ていたという話があります。効能が高く、どんな難病でも良く直ることから『ドスの湯』とも言われていたそうです。
『親谷の湯』は無料なので管理人がいたり、設備が整っている訳ではありません。ただ、そばに公衆トイレがありますから、女性は水着に着替えて入ったほうが良いように思います。と言うのはシーズン中はかなりの人が見学にきます。“見学”というのは熱くて入れない人の方が多いから、しかたなく見学しているのだと思います。私も入るつもりで行きましたが、熱すぎて入れず、滝に打たれに行ったほどです。ところが夏の時期だったためにアブの攻撃に遭い、ひどく刺されてしまいました。アブのいない季節にもう一度行き『姥ケ滝』を眺めながら、ゆっくりと浸りたいと思います。
2005年8月上旬取材
|