秘境「秋山郷」は長野県の北東に位置し、新潟県に隣接しています。苗場山(2,145m)と鳥甲山(2,038m)に挟まれた山峡、中津川渓谷沿いに数軒の宿があります。
のよさの里『牧之の宿(ぼくしのやど)』は「秋山郷」を世に初めて紹介した、江戸の文人『鈴木牧之』にちなみ、その当時の暮らしと文化を再現した宿泊施設です。「本家」(フロント)から、小鳥のさえずりを聴きながら、白樺とモミジの林の中に延びる屋根付きの長い廊下の先に、7戸の「分家」という形で、独立したお客様の宿泊施設となっており、これが特徴でもある。
「本家」は、休憩所(食堂)・内湯・売店などを備える庄屋風の古民家だ。民家に入るように木戸を開けて入ると土間があり『鈴木牧之』の木彫がある。その左奥がフロントになっている。いかにも秘境にきた風情を感じさせる。
長い通路を歩き露天風呂に至る。四季折々に、鳥甲山の勇姿を眼前にして浸かる温泉はダイナミックそのもので、真に癒される。食事も地の物が豊富に出される。
2004年11月上旬取材
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