新潟県上信越高原国立公園の中にあり、すぐ西は長野県境になる。東京からは上信越新幹線「越後湯沢駅」から近い。苗場山(2,145m)東山麓、標高750mに位置し、清津川支流の勝沢(かっさ)川のほとりに建つ庄屋造りの一軒宿。
奥湯沢『貝掛温泉』は、およそ700年の歴史があり、鎌倉時代に巡礼に訪れた白雲禅師により開湯されたと伝えられる。戦国時代には、上杉謙信の将兵が戦いの傷を癒すために使われた「謙信の隠し湯」のひとつでもある。江戸時代より日本に3つの「目の温泉」としても有名で、眼病や目の疲れを癒すために湯治場として賑わったという。
源泉温度は約37度とぬるく、長温浴に向きます。内湯は太い梁のかかった古民家風で、野趣あふれる男女別露天岩風呂は、せせらぎの音や四季折々の大自然に囲まれ、温泉に浸かりながらの“森林浴”といった感がある。奥湯沢『貝掛温泉』は人気の宿で、夜ともなると提灯が灯り、温泉情緒たっぷりの温泉宿。
「日本秘湯を守る会 会員の宿」2005年5月中旬取材
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