兵庫県三田市から「今回、墓の整地に当たり先祖のいわれを表す書き付けを設置したいと思って居ます………」とのご要望でした。
送ってきました原稿は、長文で手書きの漢文でした。さて、これを旧字体のまま変換できるか?字数の多いまま、陶板に印刷できるか?漢文に間違いが出ないように文字校正を完全にできるか?などの問題がありました。
陶板石碑の完成精度の可能性を試す事例となりました。
▲お客様から入稿された手書きの漢文です。 この段階の前に、巻物に書いたような文書がきました。少し字数を整理していただいたのがこれです。さて、旧字体に変換できない文字は、作字と言って、文字を作ることになります。それも正しいのかを確認していただかなくてはなりません。
歴史碑はお客様とともに完成に近づけます。そのために何度もやり取りしながら進めますから、私に奉仕の精神が求められます。そうでないと金額が上がり過ぎることになるからです
▲数回の文字校正中の文書 何度もやり取りして直し、ほぼ校了の表裏の実寸文字原稿です。
▲家系家族史の陶板石碑 表面完成予想図 図面だけでは感じがつかめません。それで、当サイトでは仕上がりに近い完成予想図を制作しています。
▲裏面完成予想図 裏面にも陶板を埋め込みます。文字サイズが小さいので彫ることはできません。陶板は耐久性と汚れにも強いものです。
▲陶板の完成 陶板が焼き上がりました。しかし、この前に文字の間違いが見付かり、印刷と焼き付けのやり直しをいたしました。もちろん、価格は最小限に抑えました。
▲石材工場での完成 陶板も埋め込んだ家系家族史の陶板石碑、表面です。完成まで長い時間が掛かり、お客様ともども苦労いたしました……
▲家系家族史の完成 裏面も陶板を埋め込みました。文字を彫るには小さすぎることもありましたが、耐久性やメンテナンス性も良いのが陶板です。絵の入った壁面タイルが汚れないのと同じです。
▲家系家族史の設置 徳田様、兵庫県三田市在の◯◯です。お久し振りです。
連日の猛暑の最中ですが、お元気でお過ごしと存じます。
さて、過日製作をお願いいたしました「芦渕邑由來」碑を今回ようように設置致しましたので遅く成りましたが写真をお送り致します。
その節は有り難う御座いました。