岐阜県中津川市には、この地の特産である錆び色が波模様に入る御影石があり『錆御影石』と呼ばれています。
当サイトではこの不規則な茶系の模様が時代を感じさせることから、慰霊碑・鎮魂碑として使っています。そのために表面をノミとビシャンという道具で光沢のない自然風化した仕上がりにします。
仮に100年後の時代まで残すとしても、極わずかな金額ではありませんか?
▲完成予想図 内容から伝統的なイメージを表現したいと思い、黒の艶消し陶板(セラミックボード・大判セラミックタイル)が相応しいと思い、そのように図面と完成図を制作しました。
▲完成した鎮魂碑陶板 しかし黒ベースの陶板では、白でスクリーン印刷をしても 高温で焼き上がると、多少透き通るだろうと思いましたら「3〜4回重ね刷りをしましょう」と。
しかし、少しでもズレると文字がぼやけますから細心の注意を払って重ね印刷をしました。
▲完成した鎮魂碑陶板 お見事。ズラさなく印刷し、850℃の高温で焼きましたが充分な濃度が出ました。
▲工場で完成した鎮魂碑 低価格で細かい文字を入れることが出来ました。 以前でしたら金属のエッチングか黒御影石に彫刻でしたから、高額になりました。もちろん、その方法にはそれなりの見栄えと価値があります。
▲設置した鎮魂碑 お客様から、設置した石碑の写真と感謝のメールをいただきました。右の石柱は地元の石材店で白御影石で造った石碑です。
錆御影石で造った鎮魂碑は、設置したときから時代を帯びています。 そのような理由もあり、私としてはこの石が好みです。