小谷温泉は、新潟県との県境に近い北信濃の山奥に位置し、中部山岳・上信越高原、2つの国立公園に抱かれ、中央を姫川が流れる小谷村にあって、武田の武将、岡田甚一郎が1555年に発見、武田信玄の隠し湯と伝えられている。現在、小谷村には約10カ所の名湯がある。
『雨飾荘』は日本百名山の一つ、雨飾山(1,963m)の中腹に、昭和46年(1971)オープンした村営の湯宿であり、リーズナブルな宿泊料金で泊まれるのが特長。周辺はブナ林に囲まれ、山深い雰囲気がする。雨飾山の登山基地として親しまれている。四季折々の自然に恵まれ、山菜と川魚などのスローな夕食は嬉しい。特に、遅い春にはミズバショウなどの山野草が迎えてくれる。紅葉の時期を過ぎる11月下旬から4月いっぱいまでは雪のために閉鎖されてしまう(要:問い合わせ)
タップリと源泉かけ流しされている内湯はレトロ感があり、なるほどイイ湯である。眺望の良い露天風呂もあるが『雨飾荘』の横の道を2分ほど歩くと、ブナ林の中に村営共同浴場の岩風呂がある。ちなみに『雨飾山荘』とは別の施設。
2004年8月下旬取材
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